◆ 商売がうまくいかない時は親に会いに行け ◆

2010年09月05日

◆ 商売がうまくいかない時は親に会いに行け ◆

 感動のサービスで有名な美容室チェーン・バグジー久保社長の言葉である。

 商売がうまくいかないということは、お客様の立場に立てていない、ということだ。自分の都合をお客様に押し付けている。もしくは自分が楽をしたくて手を抜いている。つまりは、目の前の人を大切にしていない、ということになる。

 そんな時は、親に会いに行くことだ。親を大切にできない人はお客様を大切にできない。内でできていないことは外でもできない、というのだ。

 この考え方を聞いた時に僕は、その通りだな、と思った。
 人間は相手によって態度を変えることはできない。小手先のテクニックでごまかすことはできるかもしれないが、内面は常に一貫しているものだ。

 親を大切にしている人は部下を大切にする。部下を大切にしている人はお客様大切にする。そういうことだ。

 この考え方を応用すると以下のような法則を導き出せるかもしれない。


●段取りが悪い人は家族旅行の予約をいれよ

 家族旅行は大型連休に行くことが多いだろう。そしてその季節は常に大混雑が予測されるだろう。飛行機や列車の予約は数ヶ月前にしなければならない。宿も同様。そして家族のスケジュール調整も必要だ。つまりは、定期的に家族旅行をしようとすれば数ヶ月前からの段取りをしなくてはならないのだ。そのクセがつけばきっと仕事の段取りだってできるようになる。


●遅刻が多い人は毎朝植木に水をやれ

 遅刻が多い人は決まって必ず直前にあたふたしているものだ。
 例えば出かける1分前に慌てて荷物をカバンに詰める。余裕をもってあらかじめ、ということをしないのだ。そんな風にいつも慌てている人は植木に水をやる余裕がない。そして鉢を枯れせてしまうのだ。そんな時は逆に植木の水やりを優先する。毎日それを欠かさずできるような生活スタイルに変えるのだ。さすれば直前にあたふたとするような生活にならないだろう。


●部下が言うことを聞いてくれないというリーダーは道路に落ちているゴミを拾え

 部下が言うことを聞かない上司は、部下に信頼されていない上司だ。自分の都合で部下を動かそうとする。自分は腰をあげず口先だけで部下を動かそうとするクセがついている上司だ。それでは部下は動かない。まずは上司が率先してく。誰もやらないこと、自分がやる必要のないことを率先してやる人にならなければならない。道路にゴミが落ちていれば率先して拾う人になるのだ。そうすれば部下は動いてくれるようになるだろう。


●締め切りを守れない、という人はパソコンからLANケーブルを引き抜け

 僕が締め切り通りに原稿を書けない時、気づくとPCに向かって数時間経っていることが多い。メールの返信、自社HPのチェック、ニュースのチェック、ツイッターでのつぶやき…。これでは原稿を書けるわけがない。そんな時僕はPCからLANケーブルを引き抜く。他への誘惑を断ち切り集中するのだ。ケーブルの代わりにテレビのリモコン、雑誌、携帯電話、としても良い。迷いを断ち切る。
それが集中の秘訣だ。


●人間関係がうまくいかない人は「ハイ」か「YES」以外の返事をするな

 人間関係の基本は相手を大切にすることだ。相手が大切にしていることをこちらも大切にしてあげることが大切だ。相手が好きなサッカーをつまらない、と言ってはならない。相手が精魂込めて作った趣味の作品を論評したりアドバイスを送ってはいけない。まずは受け容れ認める。争わないことが大切だ。すべてに「YES」と言う。そのクセをつけるのだ。


□大切なのは、すべては一貫している、ということだ。社内でできないことは外でもできない。プライベートでできないことは仕事でもできない。その発想に立って考えることだ。

 小手先のテクニックでリーダーシップを発揮するふりをしてはならない。生き方を変えるのだ。そうでなくてはホンモノのリーダーにはなれない。最近つくづくそう思う。


株式会社フェイスホールディングス 代表取締役社長 小倉 広氏」のメルマガより